NerdRepair’s blog

いろいろな修理、改造について書いてます。

ロジクール K835OWRのキースイッチ交換方法

2年間くらい使用したキーボードが自分の手汗でチャタリングを起こすようになってきたので、キースイッチを交換することにします。
使用しているキーボードはこちら

赤軸で打鍵感がとてもいいのですが、自分の汗でキースイッチが錆びてしまいました。
交換するキースイッチはこちら

www.monotaro.com
基本的に2ピンのCHERRY MXスイッチなら何軸でも使用できると思います。(薄型除く)
調べるとK835OWRをホットスワップ対応にすることができるみたいなのですが、どうせ手汗でソケットが錆びるのでキースイッチ自体を交換します。

必要物品

太文字は必須物品です。

  • はんだこて
  • はんだ
  • はんだ吸い取り機
  • こて先マイナスドライバー型、ナイフ型(なくてもよい、あればはんだを溶かしやすいのでおすすめ)
  • はんだ吸取線(なくてもよい、ランドの清掃がしやすい)
  • フラックス(なくてもよい、はんだを溶かす時や付ける時に作業がしやすくなる)
  • プラスドライバー +0か+1
  • ピンセット 先端がへら状の物(HOZAN P-888)がおすすめ
  • キーキャッププーラー
  • キースイッチ 必要個数

はんだこて、はんだ、はんだ吸い取り機は安いものでいいとおもいますが、おすすめは白光のものをおすすめします。

分解手順

1.キーキャップを外していきます。
キーキャップを外すとキースイッチの間にネジがついているので外します。


2.ネジを外すと次は裏側のカバーを外します。

裏のカバーには爪がついています。写真では右下、左上にあります。
爪を折ってしまってもネジで止まっているので大丈夫だと思います。
3.裏側にUSBのケーブルが接続されているのでピンセットを使い外します。

写真の左側にある白いコネクタについています。上に引き抜くだけで外れます。
4.交換部部のキースイッチを外すためにはんだを溶かし吸い取ります。
溶かす際にフラックスを塗布すると、はんだが溶けやすくなり作業がしやすいです。
ランドに残っているはんだをはんだ吸い取り線ですべて除去しておくと
新しいはんだを乗せる際に、はんだが乗りやすくなりおすすめです。
5.はんだを吸い取るとキースイッチを取り外せるようになります。
ピンセットの先を丸印のところにさしててこの原理で上にすると外しやすいです。

6.外したキースイッチです。
手汗で錆が中にも侵入していたり、錆でピンが折れていました。

7.古いキースイッチを外したところに新しいキースイッチを入れます。
パチパチっとキースイッチが噛むまで奥に挿入してください。

8.あとは新しいキースイッチをはんだ付けし、組み上げていけば完成です。
はんだをする時に裏返し作業しますが、新しくつけたキースイッチが落ちることはないです。

作業時間

はんだ作業に慣れていれば30分
分解、はんだ作業が慣れていなければ1時間30分程度はかかると思います。

注意点

錆で交換する方はあまりいないと思いますが、錆がひどい場合は基板のランドがはんだを吸い取る際に一緒に外れてしまうかもしれないので、慎重に作業するほうがいいと思います。

感想

キースイッチを部分的に赤軸から銀軸に変えたことで、全体的な打鍵感が変わり打ちにくくなると思っていましたが、1週間程度使用すれば違和感にも慣れました。
また、キースイッチが錆びることがあれば、次も交換しようと思えるくらい満足の出来でした。
はんだ、はんだこて、はんだ吸い取り機を新規購入しても、新品のK835OWRを買うより安く済むので違う軸にしたいなと思う方は挑戦してもいいと思います。